作:はるのまい 出版:株式会社エンブックス
赤ちゃんの体って、モチモチしていてパンみたい。
そんなことを考えながら、ツンツンしたら・・・。
ほんとにパンになっちゃいました!
あらすじ
赤ちゃんのかわいい腕をツンツンしたら・・・
モチモチのちぎりパンになりました!
赤ちゃんのかわいい手をツンツンしたら・・・
クリームがたっぷり詰まったクリームパンになりました!
赤ちゃんのかわいいほっぺをツンツンしたら・・・
ぎっしり詰まったまん丸のあんぱんになりました!
赤ちゃんのかわいいふとももをツンツンしたら・・・
ふんわりコッペパンになりました!
今度は赤ちゃんを抱っこして、ぎゅうぎゅう抱きしめると・・・
一体なにになるでしょう?
『つんつんぱん!』の素敵なところ
- パンそっくりに見えてくる赤ちゃんのかわいい体
- 「つんつんぱん!」の楽しい繰り返し
- 自然と触れ合い遊びに繋がっていく
パンそっくりに見えてくる赤ちゃんのかわいい体
この絵本のおもしろいところは、赤ちゃんの体を、ふっくらパンに見立てているところでしょう。
モチモチで、ぎゅっと詰まった赤ちゃんの腕や足やほっぺは、言われると確かにパンにそっくりです。
しかも、それぞれの部位が、色んなパンに見えてきます。
見ている子も、
「たしかに、コッペパンに見える!」
「クリームパン、手の形してるもんね!」
と、似ていることに気付き、共感している様でした。
この、赤ちゃんの体をパンに見立てているのが、この絵本の素敵なところ。
一度パンに見立てると、お腹や耳など、色んなところがパンに見えてきてしまうから不思議なものです。
自然と、赤ちゃんがよりかわいく魅力的に見えることでしょう。
「つんつんぱん!」の楽しい繰り返し
でも、ただ見ているだけでは、パンには変わりません。
魔法の合言葉があるのです。
それが「つんつんぱん!」。
パンにしたいところをツンツンして、「ぱん!」と言ったら色々なパンになってしまいます。
この合言葉の繰り返しも、この絵本のとても楽しいところです。
つんつん・・・からのページめくりで、どんなパンになるのかと、ワクワク感が高まります。
そして「ぱん!」と、パンに変わるととても美味しそうで、かぶりつきたくなってしまうのです。
子どもたちも、一緒に合わせて言おうとしたり、自分の体をツンツンしたりと、一緒に参加して楽しそう。
もちろん「ぱん!」と同時に、あむあむと自分の体をつまんで食べたり、絵本のパンを食べにきたりと、合言葉の後も隙はありません。
この繰り返しだからこその、遊びの楽しさも、この絵本の素敵なところの一つです。
自然と触れ合い遊びに繋がっていく
そんな、楽しさの詰まったこの絵本ですが、読んでいると、自然と触れ合い遊びに繋がっていくのも、この絵本のとても素敵なところです。
触れ合い遊びってどうすればいいんだろう?
という、引き出しが少ない人にもおすすめです。
この絵本は読んでいると、自然と赤ちゃんをつんつんしたくなってきます。
つんつんしていると、自然と「つんつんぱん!」と言いたくなります。
「つんつんぱん!」と言うと、今度は「あむあむあむ」と食べてしまいたくなるのです。
これだけで、楽しい触れ合い遊びの完成です。
赤ちゃんは、これをきっと何度も繰り返し楽しむことでしょう。
意思表示できるようになったら「もっかい」と求めてくること請け合いです。
また、終盤では親子で一緒にパンも出てくるので、「つんつんぱん!」だけじゃない、ふれあい遊びにも自然と繋がっていく作りになっています。
絵本を読んでいるだけで、自然と赤ちゃんに触れ、触れ合い遊びをしたくなる作りも、この絵本のとても素敵なところです。
ちなみに、赤ちゃんじゃなくても喜ぶので、ぜひお兄さんお姉さんにもやってあげてください。
二言まとめ
「つんつんぱん!」の合言葉と、体をパンに見立てたイメージ遊びややり取りがとても楽しい。
見れば、赤ちゃんの体が、おいしそうなパンに見えてくる、かわいくおいしい絵本です。
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