作:tuperatupera 出版:絵本館
みんな大好きなにらめっこ。
笑ったら負けなのに大笑いしてしましますよね。
では、おばけたちがやったらどうなるでしょう。
おばけたちがやるのは泣いたら負けのこわめっこになってしまいますが・・・。
あらすじ
おばけたちの遊び「こわめっこ」は泣いたら負けのルールです。
まずは一つ目小僧です。
かわいい顔で「こわめっこしましょ。泣いたら負けよ。ベロベロ・・・」
「ベェ~」で物凄く怖い顔に・・・。
次はフランケンシュタインです。
フランケンシュタインとは思えないくらいかわいい顔。
「こわめっこしましょ。泣いたら負けよ。ムッムッ・・・」
「ムゥゥ~」で本物のフランケンシュタインに・・・。
この後も、魔女にゾンビ、赤鬼と続きます。
泣かずに勝ち続けることが出来るでしょうか。
『こわめっこしましょ』の素敵なところ
- 子どもを巻き込む工夫のオンパレード
- おばけたちが本気を出した時のギャップと迫力がすごい
- 怖がらせるだけじゃなく、最後に楽しく終われるオチ
この絵本は子どもの巻き込み方をこれでもかと工夫している一冊です。
まず、「こわめっこしましょ」のセリフの前に「せーの」を入れているところ。
かわいい絵と相まって、子どものワクワクは止まりません。
ノリノリで「こわめっこしましょ」の大合唱。
しかし、ページをめくるとあまりに大きな絵の変化に啞然・・・。
我に返って顔が引きつったり、泣き出したり。
でも、次のページに行くとまたかわいい絵。
「次は大丈夫かな・・・」と「こわめっこしましょ」を言ってますが、やっぱり怖い!
このあまりに大きすぎる絵のギャップが本当にすごい。
こんなにもページをめくるたび、感情の起伏がある絵本も珍しいでしょう。
だけどこの絵本。
怖がらせるだけではないんです。
最後の赤鬼との対決にはある仕掛けがしてあります。
子どもを巻き込みつつ、怖いだけで終わらずに「よかった・・・」としっかりオチをつけてくれるのがさすがと言わざるを得ません。
読みさすさにも、見やすさにも配慮された、とってもおもしろ怖い絵本です。
・・・ちなみに、読んだ後に子どもから距離を置かれても責任は持てませんのでご了承ください。
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