文:セドリック・ラマディエ 絵:ヴァンサン・ブルジョ 訳:谷川俊太郎 出版:ポプラ社
絵本をめくるとオオカミがいます。
そのオオカミがページをめくるたび近づいてきたら・・・。
ページをめくりたいけどめくりたくない絵本です。
あらすじ
表紙をめくると遠くの方にオオカミがいます。
ページをめくって追い払おうとしますが、どんどん近づいてきます。
今度は本を右に傾けてみると、バランスを崩すオオカミ。
そのままもっと傾けると、ついに崖から転がり落ちました。
・・・ところが、木の枝にぶら下がるしぶといオオカミ。
本を逆さまにして振り落とそうとしますが・・・。
『おおかみだあ!』の素敵なところ
- ページをめくるたび近づいてくるオオカミ
- 子どもがページをめくりたくなる文章
- 危機一髪な最後の仕掛け
この絵本の面白いところはなんと言っても、ページをめくるたびにオオカミが段々と近づいてくるところです。
追い払うためにページをめくっているのに、めくるたびに近づいてきます。
その怖さに小さい子は目をつぶったり、「めくらないで!」と叫んだり。
それをさらに面白くしているのはページをめくりたくなる文章です。
「近づいてくる・・・。ほら!ページをめくって!」とオオカミが近づいてくることへの焦りと臨場感をかきたてます。
本を傾けたり、逆さまにしたりと、オオカミを追い詰めます。
すると、怖がっていた子も「大丈夫かな・・・?」と少し安心。
ところが最後の最後でオオカミは目の前に。
そこでまさかの最終手段が!
掟破りの仕掛けをぜひ体験してください。
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