だるまだ!(4歳~)

絵本

作:高畠那生 出版:好学社

たまに目にすることのあるダルマ。

そのダルマが大量発生したらどんな世界になるのでしょう。

ダルマが日常生活に欠かせない世界のお話です。

あらすじ

海の果てからダルマが大量に流れてきました。

ダルマたちが上陸し、海辺の町はダルマだらけです。

町の人はダルマを持ち帰りました。

ダルマは床屋に置かれたり、花を飾られました。

ボクシングにも使われました。

ダルマは世界中に広がっていきました。

そんな中、空から何かが降ってきます。

あれはなんでしょう・・・。

『だるまだ!』の素敵なところ

  • 空想が広がる物語
  • 特にオチはないけど、シュールな絵と相まって常にクスリと面白い
  • 最後のさらに空想が広がる一コマ

この物語は「もしも○○だったら」という空想がどんどん広がっていく物語です。

大量のダルマが現れたら・・・。

それを人が持ち帰ったら・・・。

ダルマで家を建てる人まで現れたら・・・。

それが世界に広がっていったら・・・。

と、どんどん空想の規模が大きくなります。

そこに特にオチはありません。

でも、それが真面目に語られていく様子。

ボクシングのグローブになっていったり、一輪挿しされているなどのシュールな絵。

それらによって、1ページごとにクスリとさせられる不思議な魅力が詰まっています。

そんな中、最後にまさかの展開が起こります。

たった一コマですが、この世界のその後へ空想が大きく広がります。

そして、広げっぱなしで終わります。

そんな地味な面白さと魅力に溢れるお話です。

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