作:高畠那生 出版:好学社
たまに目にすることのあるダルマ。
そのダルマが大量発生したらどんな世界になるのでしょう。
ダルマが日常生活に欠かせない世界のお話です。
あらすじ
海の果てからダルマが大量に流れてきました。
ダルマたちが上陸し、海辺の町はダルマだらけです。
町の人はダルマを持ち帰りました。
ダルマは床屋に置かれたり、花を飾られました。
ボクシングにも使われました。
ダルマは世界中に広がっていきました。
そんな中、空から何かが降ってきます。
あれはなんでしょう・・・。
『だるまだ!』の素敵なところ
- 空想が広がる物語
- 特にオチはないけど、シュールな絵と相まって常にクスリと面白い
- 最後のさらに空想が広がる一コマ
この物語は「もしも○○だったら」という空想がどんどん広がっていく物語です。
大量のダルマが現れたら・・・。
それを人が持ち帰ったら・・・。
ダルマで家を建てる人まで現れたら・・・。
それが世界に広がっていったら・・・。
と、どんどん空想の規模が大きくなります。
そこに特にオチはありません。
でも、それが真面目に語られていく様子。
ボクシングのグローブになっていったり、一輪挿しされているなどのシュールな絵。
それらによって、1ページごとにクスリとさせられる不思議な魅力が詰まっています。
そんな中、最後にまさかの展開が起こります。
たった一コマですが、この世界のその後へ空想が大きく広がります。
そして、広げっぱなしで終わります。
そんな地味な面白さと魅力に溢れるお話です。
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