【保育士試験】独学で合格できる?独学合格した保育士が、実体験をもとに解説します!

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社会人や子育てをしながら保育士になりたいけど、独学で合格できる?

費用が安い独学で合格したいけど、それって現実的?

そんな疑問に、独学で合格できる可能性や、独学のメリット・デメリットを、実際に独学合格した経験を元に解説していきます。

お元気さまです!

登る保育士ホイクライマーです。

社会人になってから、なにか資格を取りたいと思った時、まず考えるのが独学合格ですよね。

だって、圧倒的に安上がりで、時間の自由もききますから

ただ、保育士というのは国家資格ということもあり、試験内容も9科目+実技試験と対策しなければならないことが盛り沢山。

調べれば調べるほど、

独学でなんとかなるのかな・・・?

と、不安になってきます。

ぼくも実際そうでした。

そこで今回は、ぼくが社会人をしながら独学で勉強し合格することができた経験から、そのコツやメリット・デメリット、どんな人が独学合格に向いているかを解説していきます。

ちなみに、独学をオススメするかと聞かれたら、

まとまったお金があるなら通信講座で勉強したほうがいい!

と、間違いなく答えます。

ぼくはお金がなくて、その選択肢がありませんでしたが、余裕があるなら講座への申込みをオススメします。

その理由なども実体験を元に詳しく解説していきますので、

  • 独学合格を目指している
  • 独学か通信講座か悩んでいる

という方は、ぜひ最後まで見て、今後の行動の参考にしてください。

また、学校への通学という方法もありますが、今回の記事は社会人や子育てをしながらの受験を想定しているので、時間や場所の制約がある通学は除き、独学と通信講座に絞ってお話させていただきますね。

今回の記事で通信講座に興味を持った人は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

では、いってみましょう!

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目次

そもそも保育士資格ってどんな資格?

保育士資格とは、児童福祉法第18条の4で定められた国家資格です。

資格を取ったあとは、保育士として保育所で働く場合が多いですが、他にも児童養護施設、乳児院、障がい児施設など多くの児童福祉施設で働く際に有効です。

最近は、商業施設内の託児スペースや、幼児向け英会話スクール、企業内託児所など、民間施設でも需要が高まっている資格でもあります。

また、1度取得したら生涯有効なのも便利なところ。

出産や別の職種へ挑戦するなど、保育士としての職歴にブランクができたとしても、復帰の際問題なく使えます。

もちろん、法改正や保育観のアップデートは必要ですが、更新などは必要ありません。

取得することで、生涯にわたり役立つ、これからも需要の高まりが期待できる資格といえますね。

個人的には、英会話、美術、音楽などと組み合わせて使える応用力や、AIに仕事が取られにくい資格であるのも、実はポイントが高いと思っています。

保育士の1日の仕事内容や、いいところ・キツイところなどをまとめた記事もありますので、保育士の仕事に興味のある人はこちらもごらんください。

保育士試験の受験資格があるか確認しよう!

保育士試験を受験するためには、受験資格が必要です。

これを満たしていないと、どんなにやる気があっても受験することができません。

必ず、自分に受験資格があるか確認しておきましょう。

なお、社会人を対象とした記事であるため、在学中の方については記載していません。

大学・短期大学卒専修学校卒高卒中卒
条件付き条件付き条件付き

大学・短期大学卒業者

受験資格あり。

海外の大学を卒業した方は要件を満たしていない可能性があるので、保育士試験事務センターに問い合わせてください。

専修大学卒業者

以下の2点両方を満たしていれば、受験資格あり。

  • 学校教育法に基づいた専修学校であるか
  • 修業年限2年以上の専門課程であるか

1つでも満たしていない場合、以下の卒業年月日を確認してください。

  • 平成3年3月31日以前に高校卒業
  • 平成8年3月31日以前に保育科の高校卒業

どちらかを満たしていれば、受験資格があります。

受験資格がない場合は、高卒の項目を見てください。

なお、海外の学校を卒業した方は要件を満たしていない可能性があるので、保育士試験事務センターに問い合わせてください。

高校卒業者

以下のどちらかに当てはまっていれば、受験資格あり。

  • 平成3年3月31日以前に「高校」を卒業している
  • 平成8年3月31日以前に「保育科の高校」を卒業している

該当しない場合は、受験資格を得るために

児童福祉法第7条に基づく児童福祉施設で「2年以上かつ2880時間以上の実務経験」

が必要になります。

中学卒業者

受験資格を得るために、

児童福祉法第7条に基づく児童福祉施設で「5年以上かつ7200時間以上の実務経験」

が必要です。

ぼくが受験した時の前提条件

独学での保育士試験について解説する前に、「勉強にどれくらいの時間を使えたか?」などの基本情報をまとめておきます。

合格までの期間
2年目で合格(当時は保育士試験の開催が年1回でした)

実技選択科目
言語・造形

仕事状況
コーヒーチェーン店で正社員として勤務。
1年目は六本木の店舗で超多忙。12時間勤務+週1休めるかな?。
2年目はオフィスビル店舗で割とホワイト。10時間勤務+週2休み。

1日の勉強時間
1年目→平日1時間(通勤中含む)、休日6時間
2年目→平日2時間(通勤中含む)、休日6時間
※試験が近くなると、もう少し勉強時間増えました。

費用
参考書・問題集5冊程度・・・12,000~20,000くらい(けっこう前なのでうろ覚え)
受験料2年分・・・13,000✕2=26,000くらい
合計・・・38,000~46,000くらい

家庭環境
独身・一人暮らし

備考
母が保育士をしていて、実技対策のアドバイスをもらえた

保育士試験を独学で頑張った感想

保育士試験を独学で頑張って感じた率直な感想は、

  • 体力的にも精神的にもマジできつかった!!!
  • ほんっとに運がよかったー!!!

の2つです。

まずは、仕事をしながらの勉強が、ほんっとうにキツイんです。

基本、通勤時間と休憩時間にご飯を食べながら勉強するんですが、全然頭に文字が入ってこない・・・。

相当効率悪くなっているのはわかっていても、そこでやるしかないのが社会人。

ぼくの場合は飲食店の正社員ということで、かなり激務な業界だったと思いますが、きっかり9時間拘束で帰れるとかではない限り、かなり大変なことは覚悟が必要でしょう。

さらに独学だと、精神的な辛さが大幅にプラス!

スケジュール管理もそうですが、常に勉強の方向性について、

ホイクライマー

本当にこれで大丈夫なのか・・・?

と自問自答し続けることになるんですよね。

これが本当にキツイ。

だって、方向性が間違ってたら、努力がほとんど無駄ですから。

長期間、自分を信じつつ、必要に応じて方向修正し続けるのは、体力的にも精神的にも大変でした。

もう1つ、独学のキツイところは、試験問題対策のバリエーションが少ないところ。

保育士試験って、問題数が少ない分、1問の比重がものすごく重いんです。

20問中6割で合格なので、12問正解が必要。

10問の教科なんて、6問正解しないといけません。

なのに、参考書に載っている基本知識を、統計のグラフに当てはめながら考えないといけない問題とかが出てくるんです。

想定問題集や過去問もあらかた解きましたが、そんな問題見たことなくて焦りました。

合わせて、市販の問題集だと試験対策しているうちに、ほとんど解き終わってしまうんですよね。

なので、最終的に問題集も暗記帳のように使うことになってしまう。

正直、マークシート形式だから、運よく取れた教科もあって、独学+運のよさでギリギリ保育士になれています。

独学の場合、教科数の多さ、出題範囲の広さ、1問に対する点数の重さ、出題バリエーションの多さから、ある程度の運ゲーを覚悟する必要があると思います。

ぼく自身、2年目で受かっていなかったら、保育士としての自分が存在していなかった可能性は普通にありますからね。

そういう意味でも、独学はリスキーだと身を持って感じています。

ここからは、その感想を踏まえて、独学のよかったところと、キツかったところを詳しく解説していきます。

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独学で保育士試験に挑んでよかったこと

  • 費用がとても安い
  • いつでもやめられる

この2つが、独学の大きなメリットです。

それでは、1つずつ解説していきましょう。

費用がとても安い

独学で受験をする人は、講座などへ申し込む人に比べて、費用が¥40,000以上安くすむことがほとんどです。

独学の費用としては、教材費として、

  • 全科目が載っている参考書の上下巻✕2種類(違う切り口で書かれているものを読んでおきたいため)
  • 問題集数冊

という2つくらいで、高くても20,000円以下に収まる人が大半です。

対して、通信講座であれば、

  • ユーキャンの保育士講座・・・一括払いで64,000円
  • 四谷学院の全科目セット・・・一括払いで79,800円

というように、安くても4万円以上の差が出ます。

ただ、ぼくは、

ホイクライマー

新卒3年目+1人暮らし+安月給ということで、お金に余裕が全然ない・・・

という貯金すら全然ない状況だったので、参考書だけでとりあえずスタートできる独学は相性がよかったと言えます。

最初から全部買い揃えなくてもよく、1冊終わったら次の1冊を買えばいいのは本当にお財布に優しかったです。

いつでもやめられる

先行投資が少ないのでいつでもやめられるのは、独学の大きなメリット。

通信講座などで、申込みをしてしまっていたらそう簡単にはやめる決心ができません。

ぼくの場合は、六本木のクリスマス営業で

9:00~26:00

というシフトが存在するなど、かなり激務な職場でした。

なので、正直、保育士試験を完走できるか自信がない中、ひとまず走り出すという感じだったんですよね。

いつでもやめられるというのは、その分気楽でもあるということ。

この気楽さは、激務の中で資格勉強をする時に、とてもありがたかったです。

ひとまず参考書を買えば始められ、無理そうならばいつでもやめられる気楽さ

これは間違いなく、独学にしかないメリットです。

独学で保育士試験に挑んでキツかったこと

  • 実技試験対策に不安しかない
  • 勉強の方向性が合っているのか不安しかない
  • スケジュール管理から教材選び、勉強の仕方まですべて考えないといけない

この3つが、独学をする上で本当にキツいところでした。

しかも、このキツイところ、後半になればなるほどボディブローのように効いてきます・・・。

では、1つずつ解説していきましょう。

実技試験対策に不安しかない

独学のなによりもキツイところが、実技試験対策です。

この実技試験、採点基準が素人には本当にわかりません。

実技試験対策の方法は参考書や動画など色々ありますが、

けっきょく採点基準の正解がわからない

のです。

客観的に見ることはできるんです。

他の人からアドバイスをもらうこともできるんです。

でも、客観的に見る自分も、アドバイスをしてくれるも保育の専門家であったとしても、実技試験の専門家じゃないんですよね。

その結果、

「この対策法で合ってるのかな・・・?」

という常に疑問を持ち続けたまま、試験対策をすることになるのです。

これ、精神的にもモチベーション的にもかなりツライんですよね・・・。

ぼくが行った実技試験対策は、

  • 過去の合格作品を見る(造形)
  • 参考書やネットを参考にポイントを押さえつつ絵を描きまくる(造形)
  • お話している自分の姿を撮影して修正する(言語)
  • 保育士の母や家族にお話を見てもらう(言語)

他にも、

  • 動画で学ぶ(ぼくの時代にはほとんどありませんでした)
  • アルバイト先の保育園で子どもや先輩に実演させてもらう

などが考えられるでしょう。

どうやら、ぼくは受かることができたので、対策法やポイントの押さえ方は合っていたみたいです。

しかし、ミスなくできた自信がある中で、合格点ギリギリでした。

受かった今となっても、いまいち採点基準がわからないままなんですよね。

正しく対策できているかわからないまま走り続けなくてはいけない

これは独学の致命的にキツかったところです。

※現在は「地域限定保育士」という制度ができ、実技試験なしで保育士免許の取得も可能です。

勉強の方向性があっているのか不安しかない

実技試験の話と重なる部分もあるのですが、

この勉強法で大丈夫なのかな?

という不安が常につきまといます。

通信講座などであれば、全教材をしっかりやれば受かることが基本約束されていますよね?

でも、独学の場合、

自分の選んだ参考書で全部カバーできているのか?

という疑問が頭の片隅にあります。

特に、問題集をやって、自分の持っている参考書に載っていない問題が出てきたときなどには強く感じましたね。

かといって、参考書をたくさん買っても効率が悪いだけなので、やっぱり自分の取捨選択を信じてやるしかない。

自分が選んだ教材で合格範囲をカバーしきれているのかわからないまま走り続けなければいけない

というのも、独学の非常にツラかったところです。

スケジュール管理から教材選び、勉強の仕方まですべて考えないといけない

上記の2つと重なる部分もありますが、独学の場合、すべてを自分で決めなければいけません。

これが、社会人をしながらだとかなりキツイ。

だって、疲れていたらサボってしまいますもん。

通信講座ならば、教材が届いたら勉強し始めればいいですが、独学の場合、教材選びから自分でやらなければいけません。

参考書の評判を調べ、本屋へ行き(ポチってもいいけど見比べられる本屋がおすすめ)、購入してこないと勉強が始められないのです。

これを試験に関連することすべてにやらないといけません。

  • どのタイミングで問題集に取り掛かるか?(知識がついていないのに問題集を消化するのはもったいない)
  • 試験日から逆算して、勉強時間を増やしたほうがいいか?
  • 対策情報の入手。

などなど、勉強以外のことに気力と体力を消費するのです。

しかも年単位という長期間ずっと・・・。

試験に関することすべてを、自分で調べ、選び、決めていかないといけない

これも、独学で勉強するうえで、相当キツかったところです。

独学での保育士試験挑戦に向いている人

  • ひとまず安く、保育士試験に挑戦してみたい人
  • 情報を自分から取りに行ける人
  • 受験勉強慣れをしている人

この3つすべてに当てはまる人は、独学受験を目指してもいいかもしれません。

どういうことか、簡単に解説していきましょう。

ひとまず安く、保育士試験に挑戦してみたい人

これは、あえて独学という茨の道をいく理由みたいなものですね。

  • とにかくお金がないから、限りなく費用を抑えたい
  • とりあえず、保育士試験がどんなものかひとまず勉強してみたい

こういった方に、独学は非常に合った選択肢と言えます。

ぼくも実際にそうでした。

通信講座にこだわったせいで始められないのであれば本末転倒。

大変なことは色々あると思いますが、ぜひ一歩を踏み出してほしいと思います。

逆に、この理由がないのであれば、4~5万円追加して、通信講座で学んだほうが心身ともにメリットが多いので独学はオススメしません。

ヒューマンアカデミーであれば、筆記試験対策のみで¥26,500という格安のコースもあるので、実技対策を度外視すれば¥6000くらいの追加で通信講座が受けられますよ。

情報を自分から取りに行ける人

この能力は必須です。

なぜなら、

法改正されたら、自分で最新情報にアップデートしなくてはならない

から。

独学の場合は、最新の情報を自分で入手し、参考書から更新しなければいけません。

ほかにも、参考書選び、実技対策、問題集はどんな風に使えばいいか・・・

などなど、自分から取りに行かないと手に入らない情報は盛りだくさん。

かつ、情報収集をサボると、間違った勉強の仕方をすることになり、合格が遠のきます。

必要なことを自分で調べ、入手した情報を使いこなせる

これが、独学の最低条件です。

受験勉強慣れをしている人

独学での保育士試験は、受験勉強に似ています。

  • 効率よく暗記するために、問題集の答えを赤で書き、赤シートを使って復習する
  • 自分の弱い分野を重点的に勉強する期間を作る
  • 試験日までの残り日数を計算して、捨てる分野は捨てる

など、高校や大学受験の一般受験で必要だった、

期間内に効率よく点数を稼ぐ

という技術は非常に重要です。

ただ、この点数を取る技術や考え方は、得意不得意があります。

絶対に出る場所は重点的にやり、苦手かつ出るか五分五分な場所は思い切って捨てるなど、特有の考え方が求められるからです。

いうなれば、受験対策の予備校と、学校の勉強を補助してくれる町塾の、勉強に対する考え方の違いのようなもの。

これまでの勉強遍歴を振り返り、

効率よく点数を取りに行くの得意かも

という人は独学に挑戦してもいいかもしれません。

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独学で保育士試験に合格するためのコツ

ここでは、独学で保育士試験に挑戦する人のために、ぼくが使っていたコツを3つお伝えしておきます。

  • まずは生活の中に基本の勉強時間を作る
  • 参考書・暗記集は2種類以上使う
  • 1発合格するつもりで1度目の試験を受ける

まずは生活の中に基本の勉強時間を作る

独学を決め、まず最初にやることは勉強時間を作り出すことです。

1日のスケジュールを見直し、どこに勉強時間を組み込むか決めてください。

空いている時間に勉強するのではなく、勉強時間を確保するために、他のスケジュールを調整するのです。

起床時間を早めて朝勉強する。

脳死でYouTubeを見ている時間を見つけ、勉強時間に当てる。

昼食を片手で食べられるものにして、勉強時間に当てる。

など、基本の勉強時間を日常生活に組み込み、その時間は確実に勉強し、モチベーションが高い日は+αで勉強するというサイクルが重要です。

参考書を買って、とりあえず始めるというのは要注意。

行き当たりばったりで勉強していると、どれくらい勉強するかをモチベーションに左右されるからですね。

保育士試験は長期戦です。

そのため、日常生活に勉強する習慣を定着させなくてはいけません。

最初は、確実にこなせるくらいの15~30分でも大丈夫なので、毎日欠かさず勉強時間をとってください。

やり始めると、モチベーションが上がったりするので、勉強時間のあとに自由時間を設定するのがオススメです。

けっこう、+15~30分くらい延長することもあるので。

参考書・暗記集は2種類以上使う

参考書はだいたい、上下巻で全科目網羅されているものが多いです。

ただ、参考書によってピックアップしている内容が違います。

そのため、参考書は最初に勉強したものが終わったら、もう1種類内容が違うものを購入しましょう。

暗記集も同じですね。

最初は参考書を見比べてもなにが違うかわかりませんが、1種類終わる頃にはだいたい特徴がわかってきます。

グラフの読み方のコツが載っているものや、最初の参考書では見たことがないキーワードを扱っているものなど、できるだけ内容が重複していないものを選びましょう。

保育士試験は、問題数が少なく1問の配点が非常に重い試験です。

2種類目の参考書や暗記集で見かけた問題が合否をわけるなんてことも、冗談じゃなくあります。

問題への対応力と合格率をあげるため、ぜひ2種類以上の参考書で勉強する方法を試してください。

1発合格するつもりで1度目の試験を受ける

全科目を仕事や子育てをする中で勉強するのはとても大変です。

保育士試験は、合格科目が3年間有効なので、勉強内容をわけて数回に分けて合格を目指そうという人もいます。

でも、ぼくは一発合格するつもりで勉強するのをオススメします。

理由は、

最初の試験がもっともモチベーションが高いから

保育士試験がけっこう運ゲーだから

当然ながら、勉強を始めてから一番期間の短い最初の試験が、もっともモチベーションを保ちやすいです。

ただでさえ忙しい中でする試験勉強。

時間が経つほど、モチベーションは低下しますよね。

このせっかくモチベーションが高いタイミングで、科目を制限して勉強するのはもったいないのです。

しかも、保育士試験の科目は、それぞれの科目間で関連している部分が多くあり、保育のことを知らなければ知らないほど、まとめて勉強したほうがわかりやすいんです。

なので、モチベーションが高いうちにできるだけ多くの科目で合格し、モチベーションが下がってくる次回以降の負担を軽くしておくのがオススメ。

順当に行けば、2回目の試験と並行して、実技対策もしなければいけませんしね。

また、保育士試験がけっこう運ゲーというのも大きな理由。

出題数が少なく1問が重いうえにマークシート式なので、勉強が不十分でも運よく受かることがあるのです。

反対に、勉強が十分でも運悪く落ちることも・・・。

特に独学では、どうしても問題への対応力が低くなりがちなので、出題される問題の種類によって合否が左右されがちになります。

そのため、運で受かる可能性も考えて、ひとまず完璧ではなくてもすべての試験を受けた方が結果的に合格しやすいと実感しています。

独学が向いていなさそうな人には通信講座がオススメな2つの理由

独学の厳しい面を見て、

  • 独学では無理そう
  • もっと、安心して勉強したい

そう思った方には通信講座がオススメです。

というより、金銭面などで特別事情がないのであれば、通信講座一択でいいと確信しています。

理由は、2つ。

  • そこまで金額が変わるわけではないのに、費用対効果が非常に高いから
  • 合格率が上がり、早く資格を取れる確率が高いから

それぞれ詳しく解説していきましょう。

そこまで金額が変わるわけではないのに、費用対効果が高いから

独学は金銭面だけで見れば、¥20,000以下と非常に安いです。

けれど、費用対効果がいいかと言われたらそんなことはありません。

通信講座が、

  • ユーキャンの保育士講座・・・一括払いで¥64,000
  • 四谷学院の全科目セット・・・一括払いで¥79,800

など、大体60,000円~80,000円くらいです。

なかには、ヒューマンアカデミーの¥26,500というところもありますが、実技試験対策が別売りなので、全部セットであれば上記の値段くらいで考えておくのがいいでしょう。

例えばユーキャンであれば64,000円で、

  • 9科目の参考書×各1冊
  • 一問一答BOOK×2冊
  • 保育所保育指針解説×1冊
  • 問題集
  • 実技試験対策本とCD
  • 添削課題✕10回
  • eラーニング問題演習
  • 動画サポート
  • 質問サポート

が、最新の試験に最適化された状態で利用できます。

四谷学院であれば¥79,800で、

  • 9科目の参考書×各1冊
  • 資料集
  • 過去問
  • 添削課題×8回
  • 質問や相談ができ、応援のサポートレターもくれるグループ担任
  • 講義動画
  • 学習データを管理し、自動で最適な学習プランを提案してくれる55スケジュールナビ
  • eラーニング問題演習
  • 最新情報を常に更新してくれる受講生ページ

が利用でき、学習面だけではなく、モチベーション維持や不安解消などの充実したサポートも受けられます。

約¥40,000~¥6,0000の追加費用で、独学のツライところがほぼ解消される

と考えたら、費用対効果で言えば、安いと言えるくらいでしょう。

合格率が上がり、早く資格を取れる確率が高いから

独学と通信講座、どちらのほうが合格率が高いのか?

考えるまでもありませんね。

断然、通信講座です。

ユーキャンであれば、2019年度の保育士試験合格者の8%(18,330名のうち1,476名)をユーキャンが占めていたというデータがあり、四谷学院であれば合格率73.2%(2023年)と受講生の7割以上が合格している実績があります。

保育士試験の合格率は、23%と言われています。

ちなみに独学での合格率は20%程度だと言われており、一発合格は3~5%だそうです。

ホイクライマー

パーセンテージでは多そうですが、独学で受ける人数自体が少ないので、その中のさらに20%となると、かなり少ない人数となりますね。

最適化されたテキストとサポート体制があるのだから、合格率が大きく変わるのは当然の結果と言えます。

そのためにお金を払っているわけですから。

合格率が高いということは、それだけ早く保育士になれるということ。

いつ合格できるかによって、その後の人生設計も変わってくるので、合格率の違いは無視することができません。

また、実は費用面とも関わってくるのが合格率。

保育士試験は受験するたびに、¥13,000かかります。

つまり、独学で落ち続けると、受験料によって通信講座より出費が高くついたなんていうことも起こり得るということです。

合格までより多くの時間を使い、結局費用も高くつく。

その可能性も十分あるということです。

合格率を高め、早く保育士になり、受験費用も抑えられる

これも、通信講座の大きなメリットです。

どんな通信講座がるか気になる人や、自分に合った通信講座を探してみたい人は、こちらの記事も参考にしてください。

独学+通信講座で実技対策という組み合わせもオススメできる

どうしても独学で勉強したいという人に、独学と通信講座を組み合わせたオススメのパターンもあります。

それが、筆記試験を独学で突破し、実技対策だけ通信講座に申し込むというもの。

この方法のメリットは、

安く気軽に始められるという独学のよさはそのままに、合格率を上げられる

というところ。

とりあえず独学で筆記試験対策を始めて、受かったら実技試験だけ講座を利用し効率よく対策していきます。

筆記試験対策は、ある程度セオリーがあるので、試験対策が得意な人なら独学でもなんとかなりやすい部分。

ただ、実技試験は対策の仕方が不明確なので、そこだけ専門家に頼みます。

結果的に、独学よりは高いけど、全部通信講座で勉強するよりは安いというバランスのよい選択肢となります。

実技試験対策講座に関しては、通信講座で動画視聴だけのもの、通信講座で添削までやってくれるもの、会場に行き対面で教えてくれるものまで様々な形式があるので、自分にあったものを選びましょう。

まったく、子どもとの関わりがない人や、選択科目への経験がない人などは、対面講座のほうがいいかもしれません。

ただ、個人的な指導になるほど金額も上がるので、その点は注意が必要ですね。

ちなみに四谷学院の実技対策講座であれば、

  • 実技3分野セットで¥9,800
  • 実技3分野セット+添削オプション1分野で¥19,800

となっています。

ホイクライマー

筆記試験が得意な人には、オススメできる独学の選択肢ですね。

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独学で実技試験が必要ない地域限定保育士を目指す

また、独学との相性がいい方法に、地域限定保育士として合格を目指すというのもあります。

地域限定保育士を目指すメリットはなんといっても、

実技試験が免除される

というところ。

ちなみに、地域限定保育士とは簡単に言うと、3年間は受験した地域(国家戦略特別区域という一部地域)でしか働くことができない保育士のことです。

資格取得から3年経過すれば、通常の保育士資格同様、全国どこでも働けるようになります。

筆記試験のみでOKなので、筆記試験対策が得意な人なら十分独学も視野に入ってくることでしょう。

筆記試験合格後に実技対策を考えなければいけないという制約がない分、独学との相性は抜群です。

ただ、地域限定保育士は、急遽の引っ越しなど、緊急事態があると保育士として働けなくなる可能性があるので、その点は注意が必要です。

まとめ

今回は、独学での保育士試験挑戦について、社会人として働きながら独学合格した経験をもとに解説してきました。

一言でまとめると、

できなくもないけど、通信講座で始めたほうがいいよ

という結論です。

  • どうしてもお金がない
  • 完走できるか怪しいけど挑戦してみたい

このような人には、独学をオススメできます。

ぜひ、頑張って合格をもぎ取ってください!

激務なサービス業&年に1回しか試験がなかった時でも2年で合格できたので、十分に可能性はあります!

特に特別な理由がないなら、通信講座で効率よく合格を目指しましょう。

体力的にも精神的にも圧倒的に楽だと思います。

独学で色々考えたり不安になる時間を、勉強時間に当てましょう。

ホイクライマー

ぼくも、いまからなにか難しい資格を取るなら、間違いなく通信講座で始めます。

独学か通信講座で悩んでいる方は、ぜひ資料請求をしてみてください。

無料で講義動画やeラーニングが体験できたり、無料相談会をしてる講座もあるので、気になったものはぜひ参加してみてくださいね。

ぼくも、保育士通信講座についてまとめているので、こちらも参考にしてみてください。

悩んでいても始まらないので、利用できるものはなんでも利用して決めましょう。

悩んでいる間に、試験までの勉強期間が短くなってしまうので。

今回も、最後まで見ていただきありがとうございました!

保育士試験への挑戦を考えている方は、ぜひ通信講座も検討してみてください。

素敵な保育士さんが新たに誕生することを、心からお祈りしています♪

保育士楽しいよ!

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登る保育士ホイクライマー
保育士
絵本大好きなクライミングが趣味の保育士/保育士歴12年/クライミング歴10年
年間200冊以上読み聞かせをしてきた経験を元に、絵本の紹介をしています。
専門書や学術書を読むのも好き!
その中から、日々の保育や子育てに役立ちそうな知識も、深め・濃いめ・具体例多めで、紹介しています。
この小さなサイトから、日本の保育・教育・子育てを
「気軽に・楽しく・より深く」
日本全土を保育・教育沼に引きずり込んでいく予定です。
底なし沼の底にてお待ちしていますので、ぜひバシャバシャしていってください。

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