作・絵:新井洋行 出版:すずき出版
棚の上のこけしがこけました。
すると、他の物も次々倒れてさあ大変!
ぶつかったものたちの反応がおもしろい言葉遊び絵本です。
あらすじ
棚の上のこけしがこけました。
ぶつかったダルマ落としが崩れます。
散らばったダルマ落としの体が、隣の赤べこにぶつかりました。
怒った赤べこは「あっかんべー」
そのとなりの起き上がりこぼしも怒り出します。
それを見たコマは困ってしましました。
これにはでんでん太鼓も大興奮!
棚の上はぐちゃぐちゃに・・・。
そこにけん玉や、犬張り子など野次馬が集まってきました。
棚の上はてんやわんやの大騒ぎ。
この騒ぎは収まるのでしょうか。
『こけしがこけて』の素敵なところ
- 子どもたちの大好きな笑いが詰まっている
- 語呂のいい言葉遊びの文章
- 最後は大笑い間違いなしのオチが待っている
この絵本には子どもたちが反応せずにはいられない笑いがパンパンに詰まっています。
とりあえず、最初の「こけしがこけて」で大爆笑です。
そこからの「あっかんべー」でまた爆笑。
もう、この流れになったらなにを言われても笑ってしまうのが子どもです。
「コマが困った」と言えば「こまがこまったー!」と大笑い。
でんでん太鼓が暴れれば「でんでんだって!」と大笑い。
もう、笑いの渦は止まりません。
この渦を作っているのは、笑いのネタだけではないと思います。
ぶつかったおもちゃの名前をもじった言葉選びだったり、その語呂の良さ。
ノンストップで次のページに進んでいく、テンポの良さが合わさって、笑いの渦がどんどん大きくなるのだと思います。
そんな笑いの中、最後のオチは間違いない鉄板ネタでしめてきます。
ここまで十分笑った子どもたちですが、このオチにはさらに大きな大爆笑!
終わった後には「もう一回みたい!」「おもしろすぎるー!」と大絶賛。
子どもたちの笑いのツボをこれでもかと刺激してくれる絵本です。
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