作・絵:みやざきひろかず 出版:BL出版
みなさんは体のどこかにコンプレックスはあるでしょうか?
このワニくんのコンプレックスは大きな足。
でも、見方を変えてみると・・・。
あらすじ
ワニくんの足はみんなよりずっと大きい。
そのせいで画鋲を踏んづけたり、
町中で足を踏まれたり、
エレベーターのドアに挟まれたり・・・。
嫌なことがたくさんある。
足を小さくするために、洗濯機で洗って乾かしてみたり、
冷蔵庫に足を突っ込んでみたけど小さくならない。
でも、よくよく考えてみるといいこともある。
大風の時にはしっかり支えてくれたり、
水の中でも早く泳げる。
ワニくんは自分の大きな足を受け入れた。
『ワニくんのおおきなあし』の素敵なところ
- 誰にでもあるコンプレックス
- 考え方ひとつで見え方も変わる
- とても複雑なテーマなのにすごくシンプルでわかりやすい
きっと体のコンプレックスは誰にでもあると思います。
はたから見たら、なんで悩んでいるのかわからないようなこと。
でも、本人からしたら笑い事ではありません。
そんなコンプレックスですが、冷静に客観的にみるといいところもあるかもしれません。
実は周りから羨まれていることすらある場合もあります。
だけど、それに気づくことはとても難しいことでもあります。
そんなきっかけをくれるワニくんのお話ですが、それをこんなにもわかりやすくシンプルに描いてしまうのがこの絵本のすごいところです。
ワニくんの素朴で素直な姿を通して、自分のコンプレックスも見直す機会になるかもしれません。
コメント