作:片山健 出版:福音館書店
空に輝くお日さま。
みんなに元気を与えてくれるお日さま。
もし、自分がお日さまだったら、地上のみんなになにをする?
心がお日さまのようにポカポカ温かくなるお話です。
あらすじ
もし私がお日さまだったら。
日の出とともにみんなに「おはよう」って言うな。
鳥に「うたいなさい」
花に「さきなさい」
犬に「はしりなさい」
って言うよ。
私も一緒に走ろうかな。
お昼には「こんにちは」って言うな。
そして、色々お手伝いをする。
洗濯物を乾かしたり、絵のモデルになったり。
畑の野菜に「おおきくなれ、おいしくなれ」って応援もする。
お日さまのすることは盛り沢山。
日の入りまで、私はまだまだいろんなことをしていきます。
『わたしがおひさまだったら』の素敵なところ
- 温かく力強いお日さまになった私の姿
- お日さまがみんなにしてくれていることに気付かせてくれる
- 「もし○○だったら」とイメージの世界が広がる
この絵本を開いて、一番最初に目を奪われるのはお日さまになった私の姿でしょう。
大きく、のびのびと、赤々と燃え盛る自分。
でも、焼き尽くすような赤ではなく、包み込むような温かい赤。
それは本当に自分がお日さまになって燃えているようです。
そんな私がみんなにすることはたくさんあります。
動物たちや植物たちを元気にすること。
洗濯物を乾かしたり、子どもたちと元気いっぱい遊ぶこと。
きっとこの絵本を見たら、普段気付いていなかったお日さまの恵みに気付くでしょう。
そして、お日さまをもっと近くに感じると思います。
さて、この絵本の素敵なところは「もし、お日さまだったら」だけでなく、そこから他の「もし・・・」にもイメージの世界を広げてくれるところです。
「自分がお日さまだったらなにをするだろう」
じゃあ、「自分が月だったらなにをするだろう」
そんな風に、イメージを広げる土台になってくれるのです。
力強く活き活きとした絵で、お日さまの力を感じさせてくれるとともに、お日さま以外の所にもイメージの世界を広げてくれる絵本です。
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