ふたごだよ(3歳~)

絵本

作:サトシン 絵:竹内通雅 出版:ポプラ社

顔がそっくりな双子。

探してみると、双子なものって結構ある。

双子っぽいけど双子じゃないものもある。

色んな双子を探してみよう!

あらすじ

絵本を開くと色んな双子が出てきます。

まずは靴。

二人で協力して、前に進む。

次は箸。

二人で協力して、上手につかむ。

カスタネットも双子。

二人でいい音を出すと、心が躍る。

ヘッドホンも、自転車も双子。

でも、双子に見えて双子じゃないものもある。

そっくりなのに、なんで双子じゃないんだろう。

『ふたごだよ』の素敵なところ

  • 身の回りにある双子に気付かせてくれる
  • 双子が力を合わせる様子も描かれている
  • 飽きさせない、双子じゃない工夫

「そっくりな二つのもの」という双子の概念。

普段は当たり前で気にしていないけれど、その概念に当てはまるものは結構あります。

靴、箸、カスタネット。

どれも馴染みのものばかり。

この絵本を読むことで、子どもの認識の世界は広がります。

「あ、あれも双子」「これも双子」と絵本外の双子にも気づきます。

この絵本の素敵なところは、そっくりな見た目だけでなく、そっくりだからこその働きまで描いているところです。

二人で一つな働きを見て、「一個じゃ進めないもんね」「違う形だったら、上手くつかめない」など、双子だから機能していることにも気づくのです。

また、絵本としての面白さや、飽きさせない工夫があるのも楽しいところ。

双子が出てくるのが当たり前になったころ、双子っぽいものが出てきます。

これには子どもたちも「え?双子でしょ?」と困惑顔。

でも、理由を知ると「ほんとだー!」と納得。

意外な違いにびっくりです。

シンプルな作りでわかりやすいなかで、身近なものへの理解や考え方を広げてくれる絵本です。

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