作:平田昌広 絵:平田景 出版:国土社
小学校の頃流行った、言葉遊びの一つ。
「ぱんつくったよ。」
そんな、2種類の意味がこもった言葉を集めた、
子どもたちが大爆笑の絵本です。
あらすじ
「ぱんつくったよ」のように、区切る場所を変えると、
「パン作ったよ」「パンツ食ったよ」と違う意味になる文を「ぎなた読み」と言います。
そんなぎなた読みの文を、これから紹介していきます。
「いきなり けとばしたら いけないよ」
「たいやきって ほんとうに おいしいな」
「しっかり おけ つかみましょう」
この後も、たくさんのぎなた読みが登場していきます。
『ぱんつくったよ。2』の素敵なところ
- 文章のチョイスが子どもの感性にドンピシャ
- わかりやすい絵
- 期待値をあげる文章
たくさんのぎなた読みが出てくるこの絵本。
でも、その意味がよくわからなくては面白さがわかりません。
そこで、この絵本ではその面白さが伝わる工夫が最大限取り入れられています。
ぎなた読みに初めて触れる子どもたちも、ドッカンドッカン大爆笑。
よく意味も理解しているようでした。
まず、なによりも文章のチョイスです。
あっと驚くようなインパクトのすごい文章。
パンツやオケツなど、子どものツボを押さえた文章が目白押し。
それだけで大爆笑です。
そのインパクトが、「次はどんな文に変わるんだろう」と自然に興味を引き出してくれます。
次に、まだ文章に慣れていない子にも伝わる、わかりやすい絵です。
その情景が物凄くわかりやすく描写されていて、全然意味の違う文になっていることが一目瞭然でわかります。
そして、最後に添えられている文章です。
まじめな意味の文に、まじめな文章が添えられています。
しかし、ページをめくると、まじめとは程遠いぎなた読みになった文と絵が!
まじめな文章が、笑いへの助走となっています。
文の面白さ、わかりやすい絵、完全に振りな文章によって、ぎなた読みの面白さを120%引き出している絵本です。
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