ぼくは・・・(10歳~)

絵本

作:三浦太郎 出版:ブロンズ新社

自分ってどんな人間なんだろう。

そんなことを考え始めた時に読みたい絵本。

色んな個性を見る中で、自分を考えるきっかけになる絵本です。

あらすじ

ぼくは・・・

冒険家

空想家

ひとりぼっち

ヒーロー

うそつき

愚か者

はにかみ屋

うかれ屋

まだまだ出てくる色んな個性。

『ぼくは・・・』の素敵なところ

  • 色んな個性が直感的な絵で描かれる
  • 自分の個性を考えるきっかけになる
  • 一人の中にもいろんな面があると感じられる

この絵本にはたくさんの個性が登場します。

その絵はとても特徴的で直感的。

その個性をとてもイメージしやすく単純化されているのです。

いとりぼっちだったら、枝に一つだけ残ったリンゴ

うそつきは、オオカミのマスクを口に当てた顔

はにかみ屋は、トゲの出ているサボテン

などなど、わかりやすいことで、「ぼくは・・・」と当てはまるものを探しやすくなっているのです。

成長の中で「自分ってどんな人間なんだろう」と、「自分」を考えるタイミングが来るでしょう。

そんな時、色々な個性を見ることが出来るこの絵本は、「自分」を考えるきっかけになります。

まずは、自分と似ているものを探し、組合わせていくでしょう。

その中で個性というものがどんなものかわかってきます。

すると、この絵本にない個性も見つかったり、言い表したり出来るようになっていくかもしれません。

そんな風に、「自分」を考える時の第一歩になってくれるのです。

そして、この絵本の一番素敵なところは、一人の人間の中の多様性に気付かせてくれることです。

「自分」を考えていく中で、「うそつきなところもあるし、はにかみ屋なところもある」というように、「自分」にはいろんな面があることに自然に気付きます。

色んな「自分」があるから、楽しいということも。

これは「相手」も同じだという気付きにも繋がります。

「一人一人個性がある」ではなく、「一人一人の中にも色んな個性がある」ということに気付かせてくれるのです。

色んな個性の例がとても単純化されて絵でたくさん描かれている。

「自分」を考えるために第一歩になる絵本です。

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