作:三浦太郎 出版:ブロンズ新社
自分ってどんな人間なんだろう。
そんなことを考え始めた時に読みたい絵本。
色んな個性を見る中で、自分を考えるきっかけになる絵本です。
あらすじ
ぼくは・・・
冒険家
空想家
ひとりぼっち
ヒーロー
うそつき
愚か者
はにかみ屋
うかれ屋
まだまだ出てくる色んな個性。
『ぼくは・・・』の素敵なところ
- 色んな個性が直感的な絵で描かれる
- 自分の個性を考えるきっかけになる
- 一人の中にもいろんな面があると感じられる
この絵本にはたくさんの個性が登場します。
その絵はとても特徴的で直感的。
その個性をとてもイメージしやすく単純化されているのです。
いとりぼっちだったら、枝に一つだけ残ったリンゴ
うそつきは、オオカミのマスクを口に当てた顔
はにかみ屋は、トゲの出ているサボテン
などなど、わかりやすいことで、「ぼくは・・・」と当てはまるものを探しやすくなっているのです。
成長の中で「自分ってどんな人間なんだろう」と、「自分」を考えるタイミングが来るでしょう。
そんな時、色々な個性を見ることが出来るこの絵本は、「自分」を考えるきっかけになります。
まずは、自分と似ているものを探し、組合わせていくでしょう。
その中で個性というものがどんなものかわかってきます。
すると、この絵本にない個性も見つかったり、言い表したり出来るようになっていくかもしれません。
そんな風に、「自分」を考える時の第一歩になってくれるのです。
そして、この絵本の一番素敵なところは、一人の人間の中の多様性に気付かせてくれることです。
「自分」を考えていく中で、「うそつきなところもあるし、はにかみ屋なところもある」というように、「自分」にはいろんな面があることに自然に気付きます。
色んな「自分」があるから、楽しいということも。
これは「相手」も同じだという気付きにも繋がります。
「一人一人個性がある」ではなく、「一人一人の中にも色んな個性がある」ということに気付かせてくれるのです。
色んな個性の例がとても単純化されて絵でたくさん描かれている。
「自分」を考えるために第一歩になる絵本です。
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