詩:安里有生 画:長谷川義史 出版:ブロンズ新社
平和って大事。
じゃあ、子どもに「平和ってなに?」と聞かれて答えられるでしょうか?
そんな「平和」を子どもの目線で考える絵本です。
あらすじ
平和ってなにかな。
男の子は海を見ながら考えた。
友だちと仲良し。
家族が元気。
猫が笑う。
お腹がいっぱい。
他にもたくさん。
優しい心が虹になる。
みんなの心から平和が生まれる。
戦争は恐ろしい。
お腹が空いて苦しむ子ども。
家族が死んで泣く人たち。
平和がずっと続いて欲しい・・・。
『へいわってすてきだね』の素敵なところ
- 子どもにも感覚的に平和がわかる
- 戦争の恐ろしさも感覚的に感じる
- 平和の生まれる場所
この絵本のとても素敵なところは、平和がどんなことかを理屈ではなく、感覚で伝えてくれることです。
「平和ってなに?」と子どもに聞かれても、きっと説明に困るでしょう。
でも、この絵本では平和を象徴することをたくさん描き、なんとなく「平和ってこんな感じか~」というのを伝えてくれます。
家族が元気。
笑顔で遊ぶ。
お腹がいっぱい。
けんかしても、すぐ仲直り。
などなど、色んな平和の光景が出てきます。
子どもたちもそれを聞いて、
「これは幸せだね~」
「楽しいもんね」
と、平和の感覚を共有しているようでした。
また、この絵本では、平和の対極である戦争についても触れています。
それまで、平和な明るい雰囲気だった絵が一転。
暗くどんよりとした情景に変わります。
そこには戦争のおどろおどろしさや、重苦しさがいっぱいに充満しています。
笑顔だった子どもたちも、真剣な表情で息を呑み聞き入っていました。
そこから平和を願う場面への解放感。
平和と戦争。
両方を考えたからこそ、平和の大切さをより感じ、解放感へ繋がったのだと思います。
そして、この絵本では、平和がどこから生まれるのかも描かれています。
それは一人一人の心。
優しい心が虹になり、みんなの心から平和が生まれる。
平和は決して当たり前のものではなく、心から生み出していく物。
そんなことを子どもにも、大人にもわかりやすい言葉と温かい絵で伝えてくれるのです。
子どもにもわかるぐらい平易な言葉で、平和の本質を伝えてくれる。
大人も子どもも、平和と戦争について考えさせられる沖縄の絵本です。
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