つまんないつまんない(4歳~)

絵本

作:ヨシタケシンスケ 出版:白泉社

楽しいこともあればつまらないこともある。

でも、つまらないってどういうこと?

なんでつまらないんだろう?

そんな疑問について考えてみる絵本です。

あらすじ

なんだかつまらない。

ていうか、つまんないってなんなんだろう。

つまんないについて考えてみることにした。

「ずっと何かが同じ」なのがつまらないのかな。

「いつもとちょっとどこか違う」とおもしろいのかな。

ダンゴムシは「つまんないな」って思うのかな・・・。

つまんないことをいっぱい考えるのっておもしろい。

つまんないのにおもしろい!

でも、つまんなくもおもしろくもない「何にも考えていない時」もある。

一番つまんないのは何才だろう。

おじいちゃんは「昔あったつまんないこと」を話すときちょっと楽しそう。

大人はつまんないときどうするんだろう。

お父さんに聞いてみた。

お父さんの答えは・・・。

『つまんないつまんない』の素敵なところ

  • 子どもの自由な発想
  • その発想をそのまま絵にする表現力
  • 当たり前だけど当たり前じゃないに気付かせてくれる

つまんないってなんだろうと考えることもそうですが、考える内容も子どもならではの発想でいっぱいです。

つまんないを解消するために、ちょっとずつ座る場所を変える。

どこかちょっと変えるために、靴を手にはいたり、片手を袖から出してみる。

ダンゴムシや石も「つまんない」って思うのか考える。

つまんない人が300人集まったらおもしろくなるのかな。

などなど、純粋でユニークな発想が次々に現れます。

それを何倍も面白くしているのが、この絵です。

つまらない人の本当につまらなそうな表情や、全身でつまらないを表現する子どもの姿。

おもしろそうな公園の遊具に、つまらなそうな遊園地の内容。

これらが見事に表現されていて、まるで子どもの頭の中をそのまま覗いているようです。

それでいて、読んでいると中々考えさせられることも多く、「確かにな~」と思うことも多い、哲学的な側面もあったりします。

当たり前だけど、じっくり考えてみると奥が深い。

子どもと一緒にたくさん考えたり言い合ったりできる絵本です。

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