あめあめふれふれねずみくん(2歳~)

絵本

作:なかえよしを 絵:上野紀子 出版:ポプラ社

雨の日は傘を持ってお出かけです。

傘に長靴、いつもと違うお出かけに少しワクワクしたりします。

でも、濡れるのが好きな動物には傘なんて邪魔なだけ?

あらすじ

ねずみくんの手に雨粒が落ちてきました。

雨が降ってきたので、傘をさすねずみくん。

傘があれば大丈夫です。

歩いているとカメに会いました。

カメは傘をさしていません。

カメは「傘なんていらないよ」と行ってしまいました。

次にアヒルに会いました。

アヒルも「傘なんていらないよ」と行ってしまいました。

その後も、あしか、かば、ぞうと色々な動物に会いますが、みんな「傘なんていらないよ」と言ってきます。

本当に傘なんていらないのでしょうか。

『あめあめふれふれねずみくん』の素敵なところ

  • 傘を否定される悔しさ
  • 繰り返しで増幅される悔しさ
  • 最後のどんでん返し

ねずみくんを雨から守ってくれる傘。

でも、濡れても平気な動物たちはその傘を否定してきます。

「かっこ悪い」「邪魔」「役に立たない」

言われたときの、ねずみくんの悲しそうな悔しそうな表情と言ったら・・・。

そんな言葉が繰り返されることで、ねずみくんの悔しさは増幅していきます。

それと同時に、見ている子どもたちの悔しさも増幅されていきます。

「ねずみくんかわいそう!」

「嫌なこと言うね!」

「ねずみくんは濡れるの嫌なのにね!」

などなど、子どもたち全員がねずみくんの味方です。

そんなさんざん悔しい思いをしたねずみくんですが、最後は馬鹿にしたみんなが悔しがることに。

この最後のどんでん返しがねずみくんシリーズの痛快なところです。

みんなすっきり笑顔になり終わります。

悔しさの先に、しっかりとスッキリが待ってる絵本です。

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