作:川端誠 出版:BL出版
人を脅かすオバケたち。
そんなオバケたちも夏になれば海水浴がしたいのです。
オバケたちが来るのはオバケ用の海水浴場。
一体どんな海水浴が始まるのでしょうか。
あらすじ
お化け屋敷の面々が海にやってきました。
そこはオバケだけの浜辺です。
オバケたちも海に入る前には準備運動を行います。
一つ目小僧や、ろくろ首はさっそく海へ。
大入道と、青坊主、からかさオバケはさっそく昼寝。
砂かけ婆が浜辺の砂を集めていたので、ひょろけは砂かけ婆のお手伝い。
そうこうしているうちに、共潜があわびやさざえを、鬼が島から鬼が魚をどっさり持ってきました。
今夜はオバケたちの宴があるのです。
料理をするのは小豆とぎと小豆洗い。
どんどん美味しそうな海鮮料理が出来てきます。
準備が整った頃、海に潜っていたひょろけが帰ってきて言いました。
「おーい、よんできたぞー」
一体、最後のお客は誰なのでしょうか。
『お化けの海水浴』の素敵なところ
- オバケたちの特徴を活かした海水浴の楽しみ方
- こっそり仕込まれている大人ジョーク
- 美味しそうで楽しそうな一緒に混ざりたくなる宴
オバケの海水浴と言うだけあって、それぞれの特徴にあった楽しみ方をするオバケたち。
ろくろ首は泳いでいるように見えて、首を伸ばして歩いていたり、砂かけ婆はかける用の砂を集めています。
大入道は荷物持ちをし、小豆とぎと小豆洗いは得意の料理。
それぞれの特徴がおもしろいように発揮されていて、見ていて「なるほど~」と思ってしまいます。
そんな楽しい海水浴でも、ハプニングは起こります。
なんだか、青鬼赤鬼が白い顔。
そこで繰り出される大人なジョークは子どもには絶対わかりませんが、大人はにやりとしてしまいます。
そうこうしているうちに進んでいく宴の準備。
出来ていく料理は本当に美味しそうで、そこにいるオバケたちは楽しそう。
夏休みに田舎に行き、晩御飯を待っているような感覚になります。
オバケの宴だと言うのも忘れ、一緒に混ざりたくなってしまうほど。
そんな普段とは違う、海でのオバケたちの姿を見ることが出来る絵本です。
コメント