お化けの海水浴(4歳~)

絵本

作:川端誠 出版:BL出版

人を脅かすオバケたち。

そんなオバケたちも夏になれば海水浴がしたいのです。

オバケたちが来るのはオバケ用の海水浴場。

一体どんな海水浴が始まるのでしょうか。

あらすじ

お化け屋敷の面々が海にやってきました。

そこはオバケだけの浜辺です。

オバケたちも海に入る前には準備運動を行います。

一つ目小僧や、ろくろ首はさっそく海へ。

大入道と、青坊主、からかさオバケはさっそく昼寝。

砂かけ婆が浜辺の砂を集めていたので、ひょろけは砂かけ婆のお手伝い。

そうこうしているうちに、共潜があわびやさざえを、鬼が島から鬼が魚をどっさり持ってきました。

今夜はオバケたちの宴があるのです。

料理をするのは小豆とぎと小豆洗い。

どんどん美味しそうな海鮮料理が出来てきます。

準備が整った頃、海に潜っていたひょろけが帰ってきて言いました。

「おーい、よんできたぞー」

一体、最後のお客は誰なのでしょうか。

『お化けの海水浴』の素敵なところ

  • オバケたちの特徴を活かした海水浴の楽しみ方
  • こっそり仕込まれている大人ジョーク
  • 美味しそうで楽しそうな一緒に混ざりたくなる宴

オバケの海水浴と言うだけあって、それぞれの特徴にあった楽しみ方をするオバケたち。

ろくろ首は泳いでいるように見えて、首を伸ばして歩いていたり、砂かけ婆はかける用の砂を集めています。

大入道は荷物持ちをし、小豆とぎと小豆洗いは得意の料理。

それぞれの特徴がおもしろいように発揮されていて、見ていて「なるほど~」と思ってしまいます。

そんな楽しい海水浴でも、ハプニングは起こります。

なんだか、青鬼赤鬼が白い顔。

そこで繰り出される大人なジョークは子どもには絶対わかりませんが、大人はにやりとしてしまいます。

そうこうしているうちに進んでいく宴の準備。

出来ていく料理は本当に美味しそうで、そこにいるオバケたちは楽しそう。

夏休みに田舎に行き、晩御飯を待っているような感覚になります。

オバケの宴だと言うのも忘れ、一緒に混ざりたくなってしまうほど。

そんな普段とは違う、海でのオバケたちの姿を見ることが出来る絵本です。

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