作:ザ・キャビンカンパニー 出版:白泉社
お風呂に浸かったら10数えて出ましょうね。
でも、そのカウントダウンってロケットみたい。
10・9・8・7・・・。
あらすじ
動物たちとお風呂に入っている子がいます。
体を洗い終わったら、お風呂に浸かってカウントダウン。
10でジュゴンがジャンプして、
9で九官鳥がお湯を張る。
8でミツバチがいい湯だなとくつろいで、
7でナマケモノが顔を拭く。
6でロバと水鉄砲を撃ち合って、
5でゴリラが屁をこいた。
4で・・・。
『オフロケット』の素敵なところ
- 数字に合わせた言葉遊び
- 進んでいくカウントダウンのワクワク感
- すべてを発散する最後
数字に合わせた言葉遊び
この絵本の楽しいところは、カウントダウンの数字に合わせた言葉遊びです。
10なら「じゃっぷん ジュゴンが ジャンプして」
9なら「きゅっきゅ おゆはる キュウカンチョウ」
というように、数字の中の文字が入った語呂のいい言葉や、動物が出てきます。
これが、子どもたちがよく知っている数字の音と、似ている言葉を集めるおもしろさを味あわせてくれるのです。
もちろん語呂の良さから、読んだり聞いているだけでも心地よく、カウントダウンをより楽しいものにしてくれています。
進んでいくカウントダウンのワクワク感
そんな楽しい文章とともに進んでいくカウントダウン。
このカウントダウン自体のおもしろさも、この絵本のとてもおもしろいところです。
理屈抜きに、カウントダウンされるとワクワクしてしまうから不思議なもの。
終わりや結末へと進んでいるのがわかりやすいからなのでしょうか。
カウントダウンが進むたび、嬉しそうな子どもたち。
特に5を過ぎたあたりから、目に見えてソワソワニヤニヤし始めます。
「あとちょっとだよ!」
「もう3まできた!」
など、最後に何か起こることを確信して、ワクワクする子どもたち。
このはち切れそうな期待感の高まりは、この絵本を読んでいて、本当に素敵だなと思うところです。
すべてを発散する最後
さて、このカウントダウンの一番最後。
ここで、子どもたちのワクワク感を見事に発散させてくれるのも、この絵本のとても素敵なところです。
とてもストレートな一言。
その爽快感のある画面。
まさにカウントダウンからの結末にふさわしい爽快感が待っています。
きっと、これを読んだら、自分もお風呂でやりたくなることでしょう。
シンプルゆえに誰もが全力で楽しめる、カウントダウン遊びのおもしろさが詰っているのです。
二言まとめ
10~1の数字に合わせた言葉遊びとともに進んでいく、カウントダウンがおもしろい。
カウントダウンのワクワク感や、0になる時の爽快感が詰ったお風呂絵本です。
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